君を想う心

 

 

あなたの事を想うとなぜだか知らないけれど胸が締め付けられるように苦しくなります。

それと同時に鼓動が激しくなって私は、どうしていいのかわからなくなってしまうのです。

 

あなたは、私にあなたの傍にいても良いと言ってくれます。

私も出来るならそうしたい・・・のです。

だけど、無理なのです。

きっと、私は、あなたに迷惑をかけてしまいます。

面倒くさがりで平穏なままの生活を好むあなたの幸せを崩したくないのです。

 

だから、もう必要以上に近づかないで、話しかけないで下さい。

 

私のその言葉にどうしてあなたはそんなに声を荒げるのですか?

あなたは、平穏を望んでいるのでしょう?面倒くさいのでしょう?

 

私の心があなたの優しさにうめ尽くされる前に私から離れて下さい。

そんな目で私を見ないで下さい。

その手で私の頭を撫でないで下さい。

その口で声で私の名を呼ばないで下さい。

その腕に私を閉じ込めないで下さい。

どうか、お願いします。

 

私に、優しくしないで下さい。

 

私は、君をあなたを想うだけで幸せなのです。

 

だから

どうか

優しくしないで。

 

優しくされてしまうと

その目に、その手に、その口に、その腕に、あなたに縋りついてしまう。

 

生まれてきたのは私の罪なのです。

生きているのは私への罰なのです。

 

こんな私に優しくしないで・・・お願いだから。

 

 

 

 

なら、何でお前は、泣くんだ。

 

優しくしないでともう話しかけないでとお前は、言う。

だけど、俺は、それを承諾した覚えはねぇよ。

 

平穏を望んでる?面倒くせぇ?

確かにその通りだ。

だが、俺に縋るお前を振り払うなんてこたぁ俺は、しない。

 

もっと俺に我侭言えよ。

もっと俺にもたれかかれよ。

もっと俺に甘えろよ。

 

お前は、俺の傍にいろ。

 

どうしたら俺の想いをわかってくれるんだ?

お前が俺の傍にいてくれるなら、平穏だって捨ててやるさ。

 

どんなに重くてもお前を支えてやるからよ。

案外しぶといんだぜ・・・俺はよ。

 

生まれてきたのがお前の罪ならば、その罪を俺も背負おう。

生きているのがお前への罰ならば、その罰を俺も受けよう。

 

一人よりも二人の方が楽だろう?

 

 

 

 

「そんなの駄目だってば、シカマル。」

「駄目じゃねぇよ。」

「シカマルに迷惑がかかるってば。」

「迷惑だなんて思ってねぇよ。」

「でも・・・」

「でも、じゃねぇ。俺が傍にいろって言ってんだ傍にいろ。」

「傍にいてもいい・・・の?」

「だぁ〜お前ちゃんと人の話を聞いてたか?先刻からずっと言ってんだろ。傍にいろよ。」

「・・・うん。」

「だから、泣くなって〜の。」

「これは、嬉し泣きだから・・・いいんだってばよ。」

「あ〜そうかよ。」

 

 

 

 

あなたの罪は、私を傍にいさせてくれる事。

あなたへの罰は、ずっと私の傍にいる事。

 

あなたの罪は、私の罪。

あなたへの罰は、私への罰。

 

 

一生かけて二人で背負っていこうとあなたが微笑んでくれたから私も微笑む事が出来ます。

 

だから

どうか

この掴んだ手を離さないで下さい。

 

「お前なぁ、離すわけがねぇだろ、この馬鹿。」

「馬鹿って言うな!」

「馬鹿は馬鹿だろ、馬鹿。」

「む〜・・・シカマルなんて・・・」

「あんだよ。」

「・・・大好きだってば。」

「そりゃどうも。まぁ、俺もナルトが好きっちゅうか愛してるな。」

「なにそれ恥ずいってば。でもありがとう・・・嬉しいってばよ///」

 

終了

平成16323