どんとこい 3

 

 

早くしないと朝ご飯が完全に冷えてしまう。

でも、どうしよう、ん〜、起こした方がいいよな。

うん、でないと学校も遅刻しちゃうもんな。

うっし!

 

― トントン

 

「シ、シカマル?朝だってばよ。」

やっぱし、こんな起こし方じゃ駄目なのかな。

部屋の中まで入ってもいいのかな?

「シカマル?」

なんだこの部屋は、本の山だよ。

あ〜っとそれよりもシカマル、シカマルっと。

しかし、あれだよな。やっぱし散乱してるけど踏んだら駄目だよな。

でも、床一面が本に埋め尽くされててバランスが・・・っぉと!

 

――――― ボスン

 

あ、シカマル発見。これって完全に熟睡してるよな。

しかし、なんでこいつ眠っててもこんなに格好良いわけ?

見てるだけでどうにかなっちゃいそう・・・こんなんで俺これからやっていけるのか。

触れてもいいかな。起きちゃう?俺ってば、起こすために来たんだっけ:苦笑

「シカマル、朝だってば。」

頬に軽く手を添えても起きない。肩を揺すっても起きない。

 

――――― チュッ

 

どうせ起きないだったら頬に・・・ってなんで起きんだよ!

「こ、これは・・・その・・・」

ど、ど、どうしよう・・・ふぇ・・・・え?

「ん・・・んぅ〜・・・」

何?なにコレ?息が?なんで俺・・・あれ、シカマルどうして俺の上にいんの?

「ご馳走様。」

え、え、え?

また、寝るんですか?ていうか先刻のはなんですか?

ってい!

俺は、俺の上に圧し掛かったまま再度眠りについたシカマルを頑張ってのけた。

「と、とりあえず、朝飯食って学校行こう。」

俺は、呆然と何も考えられないまま眠ってしまったシカマルをそのままに台所に戻り朝飯を食って登校した。

             

平成16年11月5日