どんとこい 5

 

 

シカマルちゃんとお弁当食べてくれたかな。

それよりちゃんと学校に来てんのって話だよな。

はぅ〜・・・

「今日の夕飯なんにしよう。」

「お前の作ったのならなんでも。」

ふぇ!

「シノ、俺声に出してた?」

「あぁ。」

俺ってば、どうも独り言が多いみたいなんだよな。

知らずに口にしてることが多いから気をつけないとな。

「あ〜、シノ。ちょこっと図書館寄ってもよい?」

昨日貸りた本返して新しいの貸りよ。

「相変わらず本読むの早いな。」

「だって面白いんだもんよ。」

本は、本当にいい。

俺ってば、いつも内容の中に入りこんじゃうんだよね。

そういや、シカマルの部屋にたくさん本があったよな。

今度読ませてもらおう♪読ませてくれるかな?

「ナルト。」

シノの手が俺の頭にポンッと乗った。

「何?」

本当は聞かなくても知ってる。シノは、心配性でいつも俺のことを心配してくれてるから。

「もうすぐタイムサービスの時間だが、いいのか?」

「マジで!!!」

くわぁ!俺としたことが急がないと今日は貸りるのは無しだな。

「ぐぇ!」

駆け出そうとしたらシノに襟足を捕まれた。

「廊下は走るな。」

確かにごもっともです。

俺は競歩みたいに歩いているのにシノは平然とついて来る。

むぅ〜、なんか嫌な感じ。そう言おうとした時俺はシノに後から抱きつかれた。

「前を見て歩け、ナルト。」

ふに?

どうやら俺は人にぶつかりそうになったらしい。

「えっ?・・・あっ、ごめんなさ・・・って」

・・・・・・・・・・・・

「ん?お前・・・シカマルか。」

「んぁ、ってお前シノじゃねぇか。」

え〜っと、なんなんですか・・・二人ともお知り合い?

 

平成16年11月9日