どんとこい 6
ん〜、二人は親戚?んなわけないか。
じゃ、友達?あ〜でも友達ならもっとこう和やか雰囲気だよな。
「ナルト。」
「なん?」
「お前また想像に想像を重ねてるだろう。」
ハハッ、シノってばなんでもお見通しなのね。
「う〜・・・、それより二人って知り合い?」
聞いちゃまずかったのかな?なんで二人とも黙り込むわけさ。
そういやタイムサービス終わってまうな。
「シノ、俺ってば図書館に本返しに行ってくんね。」
おぇ・・っておい。
「なん?」
なんで俺ってばシノと・・・シカマルに腕握られてんの?
「ナルトは、シカマルを知っているのか?」
「知っているもなにも入学式ん時代表で挨拶してたってばよ。」
「それだけか?」
何?シノってばもしかして俺とシカマルが兄弟になったこと知ってんの?
言ってないんだから知らないってばね。
「ナルト。」
むぅ〜今度はシカマル?いくら惚れた相手でもタイムサービスの時間には勝てないってばよ。
「俺急いでんの、何だってば?」
「どうして、シノといる?」
どうしてそんなこと聞くんだろう?
「友達だから。」
「いつから。」
「ん〜中学に入ってからかな。」
なんでそこで二人ってば見つめあうのさ?
もう、どうでもいいけど腕離してくんねぇかな。
「どういうことだ、シノ?」
「どういことと言われても、成行き上こうなった。」
「約束しただろう。」
「中学で同じになるんて思わなかった。それに・・・」
「それに?」
「こいつは幼稚園の頃の記憶がなかったからな。」
「な!」
ってなんですごい勢いで俺の方に向くんですか、シカマル。
「本当かナルト!」
まぁ、本当といやぁ本当だよな。実際記憶無いし。
ていうか俺ってシノと同じ幼稚園に通ってたんだぁ。
「シカマルも同じ幼稚園だったってば?」
「どおりで反応が遅いわけだよ。」
「?」
「記憶がないなら約束は無効ってことか。」
「まぁ、そういうことだろうな。」
「だろうな、第一もうお前はそれを破ってるからな。」
「今のところ破ってはいない。」
「それはどういう意味だ。」
「言葉通りだが。」
こいつらなんの話してんだろう?
俺のこと眼中にないみたいだしさ。いい加減時間がないんだってば。
一人で行こうにも二人ともまだ俺の腕掴んでるし。
一体『約束』ってなんだってばよ。
続
平成16年11月10日