どんとこい 8
ナルトの父が亡くなった。
そして、ナルトは母に引き取られ幼い頃に住んでいた町に戻って来た。
それはナルトが十二歳の春の時だった。
「ナルト?」
中学の入学式ナルトが自分の名前をクラス表から探していた時に声をかけられた。
それは、驚いた様子のシノで普段滅多なことでは驚かないシノに対して周りの方がかなり驚いていた。
「え〜っと、ごめん誰?」
この一言は、かなり深くシノ心に突き刺さったらしい。
「何を言っている?」
驚愕の様子のシノにナルトは困ったように口を開いた。
「俺ってばちょっと幼い頃の記憶がないんだよね。」
「何?」
「だから、小さい頃この町に住んでたらしんだけど全然知らないんだってば。」
それは、かなりの衝撃の事実でシノは暫し固まった。
「?」
そんなシノにナルトは、近づいた。
「俺ってばうずまきナルト。あんた俺のこと知ってんの?」
「あぁ・・・油女シノだ。」
「え〜っとシノって呼んでもよい?」
「かまわない。」
そんなこんなでシノは、今日までナルトとずっと一緒だ。
「なに面倒くせぇことになってんだよ。」
黙って聞いていたシカマルは、ナルトの両肩を掴み脱力していた。
「なぁ、二人とも。」
「なんだ。」「あんだよ。」
「もう、下校時間だしさ。積もる話は、帰ってからにしようだってば。」
二人が話してる間に俺が夕飯作るし、二人はそのナルトの提案に賛成した。
「どういうことだ。」
ナルトとシカマルの家に着いたシノは、ご立腹だった。
「え〜っと・・・つい先日俺ってばシカマルと兄弟になったってば。」
「そういうことだ。」
「お前こそ約束破ってるじゃないか。」
「お前も破ってんだから同じじゃねぇか。」
言い合いする二人を見てナルトは、本当に仲が良いな。なんて思っていた。
続
平成16年11月12日