寂しがりや わぴこ+葵+秀一
いつも元気なわぴこからは想像できないかもしれないが、わぴこは寂しがりやである。
小さい頃は、一人では絶対眠らなかった。
中学生になった今でも葵や秀一に一緒に眠ることを強請ることがある。
「ねぇ、葵ちゃん」
「駄目」
「秀ちゃん」
「一人で眠れるようにならないとね」
「え〜、それなら三人で寝ようよ」
「「駄目」」
「ぶぅ〜」
頬をおもいっきり膨らませるわぴこのおでこに葵は、でこピンした。
「ミーコでも抱いて寝ろ」
二人が一緒に眠ってくれなくなってからミーコの数が増えたような気がする。
「葵ちゃんと秀ちゃんがいいのにぃ」
でこピンされたおでこを擦りながらわぴこは、葵と秀一を交互に見た。
わぴこが寂しがりやモードになるのは葵と秀一に対してのみだ。
だから葵と秀一もわぴこのお願いを無下にはしない。
しかし、一緒に眠るという行為は承諾できない。
お昼寝ならまだいいだろう。
わぴこは、渋々自分のベッドに向かった。
「「おやすみ、わぴこ」」
「・・・おやすみなさぁい」
わぴこの背中を見送りながら二人は、やっと体の力を抜いた。
お昼寝は、わぴこを間に挟んでよくしている三人なのでした。
終了