音のない森 4
ここには先を印す地図は無い そして気付いた事
旅は「未来」という名の終わり無いものだった
俺は、いつも此処にいる。
この場所に地図なんてない。
誰かの気配を感じて、誰かの声を聞いて、
只、それだけなんだ。
この森には、たくさんの人が存在している。
だけど、いない。
そういないんだ。
皆、此処を通って『旅』を続けている。
『未来』という地図のない先に向っている。
皆がそれを自覚しているかどうかなんて知らない。
知ろうとも思わない。
俺が此処にいるのは、存在したくないから。
でも、存在したい。
だから、此処にいる。
だけど、動かない。動けない。
探すものなんてなにもない。
欲しいものなんてないんだ。
終わり無く続く『旅』に
俺の
探すもの
欲しいもの
あるのかな?
続
素直で明るいナルトも好きですが、切ないナルトはもっと好きです。
ナルトは、自分の意思で『森』に行けます。